ニベアで脇の黒ずみが消える!?噂の真相とは?

保湿クリーム悩み・Q&A

100年以上の歴史をもち、世界中で愛用されている「ニベア」。

日本でも人気で、家に常備している、一度は目にしたことがあるという方、多いのではないでしょうか?

そんな「ニベア青缶」が脇の黒ずみケアにいいという声があります。

安価で、とても身近な「ニベア青缶」で脇の黒ずみがケアできたらうれしいですよね。

その一方で効果はないという声も。

これは一体どういうことなのでしょうか?

噂の真相を調べてみました。

ニベアとは?

保湿クリーム(ニベア)

「ニベア」は、ドイツのスキンケアメーカー「バイヤスドルフ社」が1911年に開発したスキンケアクリーム。

”ニベア”とは、ラテン語で「雪のように白い」という意味があります。

180ヶ国を超える国で愛用されているロングセラー商品です。

日本では1968年に、花王がバイヤスドルフ社と設立した合弁会社「ニベア花王株式会社」が製造、販売しています。

肌本来の天然皮脂膜を補う成分が皮膚を覆い、乾いた空気、冷たい外気から肌を守り、肌荒れやカサツキを防ぎます。

顔、体、手など、全身のスキンケアに使えるクリームです。

美肌になれるという真相は?

保湿クリーム(ニベア)

近年、日本ではプチプラなのに美肌になれると注目を集めている「ニベア青缶」

なぜ急に美肌に良いとの声が広まったのか調べたところ、アメリカの超高級美容クリーム「ドゥ・ラ・メール」の成分と、「ニベア青缶」の成分が似ているという口コミから火がついたようです。

「ドゥ・ラ・メール」は、世界のセレブたちが愛用していることで知られ、数万円する超高級美容クリームです。

なかなか手の届かないような高級クリームと、身近なスーパーやドラッグストアで手軽に購入できるニベアクリームがよく似ているのであれば、やっぱり気になってしまいますよね。

「ドゥ・ラ・メール」と「ニベア青缶」の成分を比べてみましょう。

「ドゥ・ラ・メール」の成分水、ミネラルオイル、褐藻エキス、ワセリン、水添ポリイソブテン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、ライム果汁、パラフィン、エタノール、硫酸Mg、オレイン酸デシル、ジステアリン酸Al、オクチルドデカノール、香料、クエン酸、ステアリン酸Mg、パンテノール、安息香酸Na、水添野菜油シアノコバラミンカロチン

「ニベア青缶」の成分水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワランホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料

確かによく似ていますね。

8割ほど同じ成分が使用されています。

ただし同じ成分が使われていたとしても、商品によって成分濃度も配合率、精製度などが異なるため、効果も使用感もまったく違います。

ニベアには美容成分は含まれておらず、スクワランやホホバ油は潤いを与える程度で、肌の水分を増やすような作用はありません。

油分が多く含まれているため、皮膚の表面に膜を作り、皮膚の水分が蒸発しないように肌の乾燥を防いでくれる保湿クリームです。

 

Pick UP!ドゥ・ラ・メール「褐藻エキス」とは?ドゥ・ラ・メールに使用されている「褐藻エキス」。

 

ドゥ・ラ・メールにとってとても重要な成分のひとつです。

 

「褐藻エキス」は、海藻から採れるエキスで、アミノ酸やミネラル、アルギン酸、粘液質多糖類などの成分を豊富に含み、保湿力に優れた成分。

ドゥ・ラ・メールではカナダのバンクーバー島沖で採れる「ジャイアントシーケルプ」という海藻が使われています。

 

「ジャイアントシーケルプ」から採れる成分に、シトラスエキス、ユーカリエキス、小麦胚芽油、アルファルファ油、ひまわり油などの天然の原料を加えて低温・低圧でバイオ発酵。

 

こうしてできたドゥ・ラ・メール独自の保湿成分が「ミラクルブロス」です。

 

なんとこの「ミラクルブロス」を完成させるまでに、6,000回にも及ぶ実験を繰り返し、12年の年月がかかっています。

さらにこの成分を作るのに3~4ヶ月掛かるそうです。

 

ドゥ・ラ・メールの重要な美容成分であり、高額になる理由です。

「ガッテン塗り」の真相

”ガッテン”している女性

「ニベア青缶」というと、「ガッテン塗り」でも話題になりました。

ガッテン塗りとは?

ガッテン塗りは、2010年11月3日にNHK「試してガッテン」の番組内で紹介された美容法。

洗顔後、化粧水をつけないで、肌が湿った状態で保湿クリームをつけるというスキンケアの方法としてネットで広がりました。

番組内で「二ベアクリーム」という言葉は出てきていませんし、使用もされてもいません。

しかし番組終了後、二ベアクリームでガッテン塗りを行うと肌の保湿に効果的として広まり話題になりました。

そもそもNHKが特定の商品名を出すことはまず考えられません。

それなのに「保湿クリーム=ニベアクリーム」として広がったのかというと、ちょうど放送された時期と「ニベアの成分がすごい!」という噂がインターネットで流れていた時期とが重なっていたのが原因のようです。

ニベアクリームは油分が多いため、ガッテン塗りも、ニベアパックも、ニキビや脂質肌の人が行うと、ニキビや肌荒れが悪化する原因になります。

間違ったスキンケア、肌に合わないスキンケアは肌トラブルのもとになってしまうので注意しましょう。

ニベアで脇の黒ずみは消せる?

ワキ

脇の黒ずみをケアするに当たっては、必要な成分が「ニベア青缶」には入っていません。

黒ずみをケアするには、

  • 抗炎症成分  ダメージを抑え、肌を整える
  • 美白成分  黒ずみの原因になるメラニン色素の生成を抑える
  • 保湿成分 → ダメージに強い肌を整える

が必要です。

そして肌の正常なターンオーバーを促し、できた黒ずみを改善・解消していきます。

「ニベア青缶」にはそうした働きをする成分は入っていないため、黒ずみをケアすることはできません。

また、毛穴に詰まり黒ずみが悪化するリスクもあります。

脇の黒ずみに悩んでいる方は、黒ずみケア専用のクリームを使いましょう。

【関連記事】脇の黒ずみ解消クリームおすすめ!選ぶならこれ!!

まとめ

ニベアは油分が多く、肌に塗ると、皮膚の表面に膜を覆って、肌内部の水分が蒸発するのを防ぎ、肌の乾燥を抑え、肌を保護してくれる保湿クリームです。

しかし、黒ずみや美肌など何でも肌の美容に効果がある万能スキンケアクリームではありません。

脇の黒ずみでいうと、「保湿」「抗炎症」「美白」の3つの成分が入っていることが必要です。

やはり、脇の黒ずみを改善・解消するには、脇の黒ずみケア専用クリームが一番!

ニベアクリームの特徴を活かすなら、化粧水などの水分や美容成分を閉じ込める効果があるので、肌悩みにあった化粧水(例えば、美白成分や肌の水分量を増やす成分など)とセットにして使うのがおすすめ。

例えば美白化粧水を使った後にニベアクリームを塗ると、美白成分を肌に閉じ込める効果が期待できます。

保湿しながら肌悩みを改善・解消することができます。

ニベアは安心して使える昔ながらの保湿クリームです。

ニベアクリームの特徴を知り、正しくお使いください。

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