脇毛処理したばかりなのに、もう生えてきた・・・
どうしてクリニックやエステでのワキ脱毛に、1年(状況によってはそれ以上)もかかるの?
脇毛の処理に悩まされていませんか?
自己処理をされている方は、やっぱりめんどくさいですよね。
クリニックやエステでの脱毛も、1回の施術で終わらないですよね。数回、それも1ヶ月以上空けながら。
それには「毛周期(ヘアサイクル)」が大きくかかわっています。
そこで、脇毛処理、脱毛にとってとても重要な毛周期について詳しく紹介します。
毛周期(ヘアサイクル)とは?
体毛には、「毛周期(ヘアサイクル)」があります。
「成長期」「退行期」「休止期」があり、これを繰り返すことで生え変わっています。
毛周期(ヘアサイクル)成長期:毛母細胞が活発に細胞分裂し、毛が作られ、成長していく時期
退行期:毛母細胞は細胞分裂をやめ、毛の成長が止まり、毛が抜ける時期。
休止期:次の成長期に入るまで休止する時期。
脇の施術を受けると、必ず1回ごとにある一定の期間をおかなければいけません。
これは、脱毛の施術効果があるのは【成長期】の毛だけだからです。
毛は一斉に生え、一斉に抜けるわけではありません。
一定期間をおきながら、随時成長期にある毛にアタックし、脱毛していきます。
そのため、ワキの場合、お手入れ要らずになるためにはどうしても1年ぐらいかかってしまうことが多いです。
脇毛の毛周期
思春期を過ぎると、ワキに太く濃い毛が生えてきます。
しかも成長スピードがはやい!
個人差はありますが、1日に0.3mm程度伸びています。
10日で約3mm。
しかも表面に出ている毛の割合は、20~30%。70~80%は、休止期か皮膚の下で成長している真っ最中です。
さらに同じ部位でも、一本一本それぞれ毛周期が異なるため、毛の生え方にバラつきがでてきてしまいます。
脇毛が伸びるスピードを少しでも遅くするには?
毛は、男性ホルモン「テストステロン」が影響しています。
男性ホルモンといっても女性にも存在するホルモンです。
一般的に女性の毛が男性よりも少なかったり、薄かったりするのは、男性ホルモンより女性ホルモンが優位になっているからです。
男性ホルモンの分泌量には遺伝も関係しているため、コントロールするのは難しいです。
しかし、生活習慣を改善、見直すことで男性ホルモンを抑えることができます。
質のよい睡眠
睡眠不足になると、視床下部や下垂体の機能が正常に働きにくくなり、女性ホルモンの分泌が乱れてしまいます。
ただ寝るだけではなく、質がよく十分な睡眠をがとれるように心がけ、ホルモンバランスを整えることが重要です。
睡眠の質をよくするための主なポイントは、
- 朝起きたら、朝日を浴びる。
人間の体は太陽の光に当たることで、睡眠をつかさどるホルモンの分泌を止め、16時間後に眠くなるしくみをもっています。朝起きたら、窓際1メートルほどのところで15秒ほど朝日を浴びましょう。 - お風呂は、寝る90分前に入る。
入浴後、体温降下時が眠りのスイッチが入りやすいとき。寝る90分ほど前に入ると、いい感じに体温降下時にあたり、質のいい睡眠が得られやすいです。 - 寝る1時間前にはスマホやパソコン、テレビは見ない。
スマートフォンやパソコン、テレビの画面に使われているブルーライトが睡眠を促すメラトニンを減らしてしまい、睡眠の質を下げます。寝る1時間前には、スマホやパソコン、テレビは見ないようにしましょう。 - 寝る1時間前には照明を落とす。
寝る1時間前には照明を消しましょう。暗くなると、睡眠を促すメラトニンの分泌量が増えます。 - のどが渇いたら、ノンカフェインの温かい飲み物を飲む。
コーヒーや緑茶などにはカフェインが含まれています。カフェインは脳を刺激し覚醒させる作用があるため、20時以降は控えるようにしましょう。のどが渇いたら、ルイボスティーやホットミルク、ハーブティーなどがおすすめです。
女性ホルモンを増やす食べ物を食べる
女性は25歳をピークに、女性ホルモンの分泌量が減っていってしまいます。
栄養バランスとともに、女性ホルモンを増やす食べ物を積極的に食べるようにしましょう。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは、大豆の胚芽に含まれるポリフェノールの一種。
体内で女性ホルモン(エストロゲン)と似たような働きがあることがわかっています。
ビタミンB6
ビタミンB6は、たんぱく質の構成成分であるアミノ酸を合成したり、分解する際の補酵素の成分。
また、女性ホルモン(エストロゲン)に働きかけるビタミンでもあります。
ビタミンE
ビタミンEは、血管を拡張して血液の流れをよくする作用があり、血行不良が原因で起こる冷え性や肩こりなどの症状の改善に役立つといわれています。
また、脳から卵巣に働きかけて女性ホルモンの分泌をコントロールするビタミンでもあります。
たんぱく質
筋肉や内臓、皮膚、髪の毛、爪、血液、骨などの構成成分であり、ホルモンや酵素のほか、神経伝達物質、免疫物質などの原料としても欠かせないたんぱく質。
卵巣からエストロゲンが分泌されるときに必要な栄養素でもあります。
禁煙
喫煙は女性ホルモンの代謝を阻害し、その分泌を低下させます。
それ以外にも様々な美容、健康に害をもたらすタバコ。
禁煙しましょう。
ストレス解消
ストレスが過剰にかかると、自律神経のバランスが乱れます。
すると影響を受けやすい女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が減ってしまいます。
また、ストレスが増えると、副腎皮質でストレスに対抗するためのホルモンが分泌されますが、このホルモンには男性ホルモンを増やしてしまうという働きがあります。
ストレスを失くすことができれば一番ですが、そうもいかないことも多いです。
適度な運動や趣味の時間を持つ、アロマテラピーなど、楽しい時間、心休まる時間などを作り、できるだけストレスを溜めないよう、解消できるように心がけましょう。
まとめ
体毛には「毛周期(ヘアサイクル)」と呼ばれる周期があります。
毛周期(ヘアサイクル)成長期:毛が成長する時期
退行期:成長が止まり、抜け落ちる時期
休止期:発育を停止している時期
毛周期は身体の部位によって異なりますが、脇は1日に0.3mm程度伸び、一度抜けた脇毛が新たに毛穴から生え始めるまでの期間は、約4ヶ月といわれています。
これはあくまで平均であって、個人差が大きいです。
毛は男性ホルモンが影響しています。
ホルモンの分泌量は遺伝も関係しているためコントロールが難しいですが、それ以外に生活習慣によっても変わります。
生活習慣による成長促進を抑えるために、「質のいい睡眠」「女性ホルモンを増やす食べ物を積極的に摂る」「ストレス解消」などを心がけましょう。