いつの間にかできていた脇の黒ずみ。
気づいたとき、
・・・ショックですよね。
黒ずみは原因が起こってもすぐにできるのではなく、ダメージが蓄積され、徐々に沈着し、ハッと気づいたときにはどうしようもならない事態に。
脇が黒ずむ大きな原因の一つが、メラニン色素の沈着。
肌のターンオーバーが正常に働いていればきちんと排出され、黒ずみとして肌に残ることはないのですが、様々な理由でターンオーバーが遅れたり、メラニン色素が過剰に分泌されると、肌に残って黒ずんでしまいます。
しかし、色素沈着自体は肌細胞を守るための自己防衛機能。悪いわけではありません。
黒ずみの原因を作っているのは、日ごろの自分の行動、生活の中にあります。
脇の下は大変なストレスフル!
黒ずみを改善・解消させるためにも、色素沈着による黒ずみが起こる原因やケア法、予防法などについて詳しく紹介します。
色素沈着とは?
色素沈着とは、メラニン色素が肌に沈着し、黒ずみ・シミとして残ってしまった状態です。
まず色素沈着ができるしくみをみてみましょう。
- メラニン色素を作る指令が出される。
肌に紫外線や刺激があると、肌は皮膚を守ろうとして、表皮細胞から「エンドセリン」などの情報伝達物質が分泌され、これらがメラノサイトに「メラニン色素」を作るよう指示を出します。 - メラニンが作られる。
エンドセリンなどの情報伝達物質からメラノサイトにメラニン色素を作るよう指令が届くと、メラノサイトの中でメラニン色素が作られ始めます。 - 表皮細胞へ送り込まれる。
メラノサイトで作られたメラニン色素は、表皮細胞へと受け渡され、ターンオーバーとともに角層へと上がっていきます。 - 排泄されず肌に残る。
ターンオーバーがうまく機能しないと排出されず、肌に定着し、黒ずみやシミに。
黒ずみ、シミの原因になるメラニン色素。
色素沈着は厄介な存在ですが、DNAの破壊や皮膚がんの発生、活性酸素によるダメージから守るためにメラニン色素は作られ、皮膚が傷つくのを食い止めてくれています。
メラニン色素自体は、重大な肌トラブルや病気を防ぐためになくてはならないものです。
本来、肌のターンオーバーがしっかり機能していれば、作られたメラニン色素は垢となって剥がれ落ち、元の肌の色になります。
しかし、ターンオーバーが遅れてしまったり、刺激が多すぎてメラノサイトの過剰な活動が収まらず、メラニン色素が大量に作られ続けると、排泄が追いつかず、黒ずみ・シミとなって残ってしまいます。
原因
黒ずみやシミの原因になるメラニン色素は、様々な原因によって作られます。
脇に色素沈着が起こる主な原因は、
- 脱毛の自己処理
- 乾燥
- 摩擦
- 紫外線
- ホルモンバランスの乱れ
です。
刺激、炎症が起きることでメラニン色素が作られ、肌の機能が低下し、肌のターンオーバーの遅れによって長期間黒ずみとして残ってしまいます。
そしてそれを放置しておくと、黒ずみとして定着してしまう恐れがあります。
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改善・解消方法
色素沈着による黒ずみを改善・解消するためのポイントは、大きく2つ。
ポイント
- 正常なターンオーバーを促す
- メラニン色素を過剰に作らせない
正常なターンオーバーを促す対策
できてしまった黒ずみを薄くし、消すためには、皮膚を再生するターンオーバーをいかに正常に整えるかがポイントです。
保湿をしっかり行う。
色素沈着による黒ずみがあるということは、脇を傷める脱毛や乾燥、摩擦、紫外線、制汗剤による刺激などによって肌のバリア機能が弱まっている証拠。
バリア機能が弱まっていると、ますます外的刺激に弱くなり、さらに黒ずみを悪化させ、肌トラブルを起こしてしまいます。
そこで大切なのが保湿です。
しっかり保湿され、肌の中に適切な水分が保持されると、肌のキメが整います。
キメが整えば皮膚のバリア機能が高まり、外部刺激を受けても肌が守られ、メラニン色素の生成がされにくくなります。
また肌の状態が整えば、ターンオーバーも正常に働くようになり、徐々に黒ずみ・シミも排出されていき、キレイな肌へと再生されます。
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一口メモ:より保湿成分を浸透させるために
また、1~2週間に1回、スペシャルケアとして脇にもやさしい低刺激のピーリング剤を用いてピーリングをすれば、より効果的に保湿成分を浸透させることができます。
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メラニン色素を過剰に作らせない対策
保湿ケアによってターンオーバーを促し、メラニン色素を肌から排出させるとともに、黒ずみを作らないようにする対策をあわせて行うことが大切です。
脇毛の自己処理は肌にやさしい電気シェーバーを使う。
ワキに色素沈着を起こす最も多い原因が自己処理によるもの。
脇の脱毛にはカミソリを使うという方が一番多いです。
しかしカミソリで剃る、毛抜きで抜く、ワックスで取るといった方法は、肌に相当大きなダメージを与えます。
といって、脇毛処理をしないというのも難しい・・・
そこで自己処理するなら電気シェーバーがおすすめ!
電気シェーバーは刃が直接肌にあたることがないので、肌にやさしく処理ができます。
皮膚科やミュゼなどの脱毛サロンでもおすすめされている方法です。
そして脱毛後の保湿も忘れずに。
保湿ケアをしないと角質が空気に触れて乾燥し、色素沈着の原因になります。
保湿はとても大事です。
脱毛は色素沈着を起こす最も多い原因です。
剃っても抜いても自己処理ではまた生えてくるため、定期的に処理を繰り返さなければなりません。
自己処理による黒ずみに悩んでいる方は、脇脱毛を検討してみるのも方法です。
【関連記事】脇脱毛おすすめクリニック・脱毛サロン5選 迷ったらココチェック!
脇をゴシゴシこすらない。
お風呂でゴシゴシ、かゆくてかく、美白保湿クリームを強く塗りこむなどの行為は、黒ずみを作り出す原因になります。
脇はこすらないこと。
かゆくても引っかいたりしないこと。
お風呂で洗うときも、保湿クリームを塗るときも、刺激にならないようにやさしく行いましょう。
摩擦の多い下着、服は避ける。
きつい下着や体にぴったりしすぎる服は、肌との摩擦を生む原因に。
摩擦は刺激となって、黒ずみを作ります。
特に化学繊維は摩擦が大きく、こすれると帯電しやすいので肌に刺激を与えやすいです。
シルク(絹)やコットン(綿)などの摩擦が起きにくく、帯電したい天然繊維の素材がおすすめです。
下着や服の生地、デザインに気をつけて、摩擦をできるだけ起こさないようにしましょう。
汗をかいたら、こまめに拭いて清潔に。
汗をかいて蒸れたままでいると、皮膚の表面に汚れ、垢が溜まりやすくなり、毛穴詰まりや黒ずみの原因になってしまいます。
汗をかいたら、シャワーで洗い流したり、清潔なタオルでやさしく汗をふき取ったり、脇の下を清潔に保ちましょう。
【関連記事】脇汗の正しい拭き方。乾いたタオルで拭いてはダメ!黒ずみの原因に
制汗剤を多用しない。
制汗剤は脇の汗腺(毛穴)を防ぐことで汗の分泌を防ぎます。
汗は防げるのですが、肌にとってはよくない制汗剤。
黒ずみやかゆみの原因になります。
またスプレーの噴射の刺激も黒ずみを生みます。
どうしても使わなければならない場面もあるかもしれませんが、できるだけ使用しないようにしましょう。
【関連記事】制汗剤の多用が脇の黒ずみになっていた!?
まとめ
脇の下の皮膚はとてもデリケート。太い毛が生えてくるのも、薄い皮膚を守るためです。
また脇の下は、日々、ストレスフルな状態。
刺激となる脱毛、乾燥、下着や服などによる摩擦、制汗剤や脇のファンデーションの使用、タオルでゴシゴシ洗いなど、意識しない、気づかない刺激が常にかかっています。
刺激があれば、肌は皮膚を守るためにメラニン色素を生成。
黒ずみは皮膚を守っている証です。
本来であればターンオーバーで排出されますが、様々な刺激によって肌バリア機能が弱まり、ターンオーバーのメカニズムがうまくいかないと、できたメラニン色素は色素沈着したまま残り、黒ずみになってしまいます。
黒ずみ改善・解消のためには、保湿が何より重要。
そして脇の下の皮膚に刺激を与えないことが大切です。
色素沈着の原因や程度、年齢などそれぞれ異なり、どのくらいで改善・解消されるかは個人差が大きいですが、根気よくケアを続けていくことでキレイな肌に再生されていきます。
時間がかかってもケアをしっかり続けましょう。