ワキの黒ずみ改善のキーワード!ターンオーバーとは?

笑顔の若い女性基本情報

普段意識することは少ないですが、脇は脱毛や摩擦、乾燥、紫外線など、刺激をとても受けている部位です。

さらに脇の脱毛によって、より黒ずみが目立ってしまいます。

そのため脇の黒ずみで悩んでいる方、とても多いです。

そんな脇の黒ずみやくすみを改善、解消するキーワードが【ターンオーバー】。

肌のターンオーバーが正常に働けば、改善・解消につながります。

脇の黒ずみケアに欠かせないターンオーバーとはどんなしくみか、正しく機能させるために必要なポイント、ケア法などを紹介します。

肌の構造とは?

肌の構造

ターンオーバーを正しく働かせるには、まず肌の構造を知っておくことが大切です。

外から見ると肌は1枚に見えますが、肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層からできています。

表皮

表皮の構造

皮膚の表面にある層です。

外部からの刺激などが体内に入らないように守ったり、万が一異物が入ってきたときにその情報を神経に伝えたり、外的刺激から肌を守る働きをしています。

また、体内の水分が蒸発するのを防ぎ、肌の潤いを保つ役割もあります。

表皮はさらに細かく見ていくと、「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4層構図になっています。

角質層

表皮の中でも、最も外側の部分。

角質細胞がレンガのようにびっしりと並んで壁となり、外からの刺激、異物の侵入を防ぎ、肌内部の水分が蒸発しないように守る、肌のバリア機能を果たしてくれています。

しかし、肌をこすったり、乾燥したり、角質層が傷んで隙間ができるとバリア機能が低下してしまい、様々な肌トラブルの原因になります。

角質層以下の層

角質層以下の表皮の層、「顆粒層」「有棘層」「基底層」は、肌の生産工場です。

真皮との境目にある「基底層」で表皮細胞が作られ、成長しながら肌表面へと少しずつ押し上げられていきます。角質層になるための準備をしているところです。

また、外的刺激から肌を守る「免疫細胞」や紫外線などの刺激から表皮細胞を守るためのメラニン色素を作り出す「メラノサイト」も含まれています。

真皮

肌の弾力やハリを保つ働きをしているのが「真皮」です。

コラーゲンとエラスチンという2種類の線維によって支えられ、その周りをゼリー状の物質・ヒアルロン酸で埋め尽くし、強力なネット構造で肌の弾力をキープしています。

しかし加齢や紫外線などにより真皮の働きが低下すると、肌を支えることができなくなり、シワやたるみの原因になってしまいます。

皮下組織

主に皮下脂肪と呼ばれる脂肪組織です。

エネルギーを蓄えたり、体温を維持したりする働きがあります。

脂肪を包む線維の膜もコラーゲンなどでできているため、加齢によってたるんできてしまいます。

そのため、頬など脂肪の多い部位は皮膜が脂肪を支えきれなくなり、たるみとなって現れます。

ターンオーバーとは?

ターンオーバーの仕組み

ターンオーバーとは、表皮が新しい細胞に入れ替わるサイクル、新陳代謝のこと。

基底層で作られた細胞は、28日くらいかけて成長しながら角質層へと上がっていき、最後は垢となって自然に剥がれ落ちます。

表皮が傷ついたり、シミ・黒ずみができたりしても、細胞が絶えず入れ替わっているため健康な肌に戻せるようになっているのはターンオーバーが行われているためです。

しかし、様々な要因でターンオーバーが遅れると、なかなか傷が治らなかったり、シミ・黒ずみが残ったりしてしまいます。

一方、ターンオーバーが早すぎるのも問題です。

ターンオーバーの周期が早すぎると、細胞は十分に成長していない未熟な状態で肌の表面に出てきてしまいます。当然、強いバリア機能を果たすことができず、様々な肌トラブルを招いてしまいます。

ターンオーバーは早くても遅くてもダメ!

年齢に応じた一定のサイクルでしっかりターンオーバーが行われることが美肌を作る秘訣です。

ターンオーバーが遅れる主な原因

ターンオーバーが遅れる大きな原因は加齢です。

しかしそれだけではなく、様々な原因によって遅らせたり、乱したりしてしまいます。

加齢

加齢

ターンオーバーの周期は体の部位によって異なりますが、28日前後が理想的といわれています。

しかし年齢とともに長くなってしまいます。

-ターンオーバーの周期-

10代約20日
20代約28日
30代約40日
40代約55日
50代約75日
60代約100日

周期が長くなると、古い角質が溜まりやすく、さらにターンオーバーの周期を遅らせてしまう原因になります。

洗わなすぎ、スキンケア不足

スキンケア

洗わなすぎにより、古い角質や皮脂などの汚れが肌の上に残ってしまうことで、ターンオーバーの遅れを招いていることがあります。

脇の場合、例えば入浴の際、シャワーだけで簡単に済ませてしまっていると、古い角質や皮脂汚れ、制汗剤やボディパウダーなどの成分を落としきれていないことが多いです。

乾燥

肌トラブルに悩む女性

乾燥すると、本来剥がれ落ちるはずの角質細胞がいつまでも肌の上に残ってしまい、角質が厚くなってしまいます。

角質にはもともとメラニンを含んでいるので、角質が厚くなると肌全体が黒ずんで見えます。

さらに乾燥することで肌表面の角質細胞が毛羽立つようにめくれます。それが小さな陰影を生み、肌が黒っぽくくすんで見えてしまいます。

食生活の乱れ

ダイエット中

極端なダイエットや朝食抜き、偏った食事などでは、必要な栄養素をしっかり摂ることができません。

必要な栄養が足りなければ、肌細胞は十分に育つことができず、ターンオーバーの遅れの原因になります。

睡眠不足

睡眠不足

肌の新陳代謝は主に寝ている間に行われます。

成長ホルモンが分泌され、新しい細胞が生まれたり、傷ついた細胞を修復し再生したりしています。

しかし、十分な睡眠がとれていないと、成長ホルモンの分泌が少なく、ターンオーバーの遅れを招いてしまいます。

運動不足

ゴロゴロしている女性

運動不足になると、血行が悪くなります。

血行が悪くなると、肌細胞に酸素や栄養が行き届きにくくなる上、老廃物が溜まってしまいます。

そうなると、ターンオーバーも遅くなり、様々な肌トラブルを生じさせる一因になります。

ストレス

ストレスいっぱいの女性

ストレスを受けると、交感神経を緊張させます。

交感神経が緊張すると、抹消の血管が収縮。

肌に栄養が届きにくくなり、新陳代謝も悪くなってしまいます。

またストレスは体内に活性酸素を発生させてしまうため、細胞を傷つけ、肌老化を促進。免疫力の低下やホルモンバランスの乱れなども招きます。

喫煙

喫煙

タバコは血液の循環を悪くし、ターンオーバーを遅くします。

また、美肌に必要なビタミンCを壊すなど、肌トラブルの原因になります。

 

その他、冷え性、疲労、飲みすぎ、便秘などもターンオーバーに影響を与えます。

ターンオーバーが早まる主な原因

以前は、ターンオーバーの遅れが肌トラブルに様々な問題を起こしていましたが、最近はどうやらそうではないようです。

肌のターンオーバーが早まることで肌トラブルを起こしているケースが多くなっています。

洗いすぎ

顔を洗う女性

1日に何度も洗ったり、直接シャワーを当てたりすると、角質を取り過ぎてしまいます。

必要な角質を剥がされた肌は急いで新しい角質を作らなければならず、結果、ターンオーバーを早め、まだ成長していない未熟な角質が作られます。

未熟な角質は肌バリアや保湿機能が弱く、肌トラブルの原因に。

肌トラブルが起きると、肌は修復しようと働き、さらにターンオーバーを早め、ますます弱い角質が作られ・・・、と悪循環のサイクルに入ってしまいます。

肌に合わない、強すぎる成分が入ったスキンケア、コスメの使用

スキンケアをしている女性

肌に合わない、肌にとって強い成分となるスキンケア、コスメを使っていると、肌に負担がかかり、傷つけます。

傷ついた肌は修復のためにターンオーバーを早めなければならず、未熟な角質細胞が作られます。

その未熟な角質細胞にまた肌に合わない、強い成分を使用すると、さらにターンオーバーを早め、一層未熟な細胞が作られ、肌トラブルの原因になってしまいます。

熱いお湯で洗う

シャワー中の女性

熱い(熱めの)お湯で洗ってしまうと、肌に必要な皮脂が溶け出し、また肌に大きな負担をかけてしまいます。

肌は修復するためにターンオーバーを早めることに。

ピーリング(角質ケア)のしすぎ

ピーリング

ピーリングは古くなった角質を取り除くためのスキンケアです。

しかしピーリングを必要以上に行ってしまうと、肌に必要な角質まで取り除かれてしまいます。

そうなると、肌は新たに角質を急いで作らなければなりません。ターンオーバーを早め、未熟な角質細胞が作られることに。

そこにさらにピーリングを行うと・・・

ピーリングは定期的に行った方がいいといわれますが、ターンオーバーが早まっている肌の場合は、たとえ月1回だとしてもNGです。

紫外線の影響

紫外線

肌細胞は紫外線に当たるとダメージを受けます。

ダメージを受けた肌は修復、再生しようとターンオーバーを早めます。

 

思い当たることはありませんか?

美容意識が高い方、悩みを早く解決したいと思うあまりかえって逆効果を起こしてしまっている方、とても多いようです。

なかなか治らない肌トラブル、もしかするとケアのしすぎや間違ったケアによってターンオーバーを早めてしまっていることが原因かもしれません。

ターンオーバーのサイクルを正しく保つためのケア法

加齢により自然に少しずつ周期が長くなってしまうのは自然の摂理。仕方がありません。

しかしそれ以外のところで問題になっているところをケア、改善することで、年齢にあったサイクルでターンオーバーが行える肌にもどすことができます。

正常なターンオーバーへと導く主なケア、改善法を紹介します。

保湿

保湿クリーム

乾燥が進んだ肌は肌バリア機能が乱れ、外部の刺激を受けやすくなります。

改善するには保湿が大事。

保湿によって角質層をしっとり潤うことで、毛羽立ちのないなめらかな肌表面に整います。

また肌が潤いを取り戻すことで、肌の色も明るくなり、正常なターンオーバーが行える肌となり、健康で丈夫な肌が作られます。

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適切なピーリング

ピーリング

ピーリングとは、酸などを使って古くなった角質を取り除き、肌の再生を促すスキンケアです。

余分な角質が除去させることで、ターンオーバーが高まります。

ただし、ターンオーバーが早い方や古くなった角質がない場合は逆効果。

やらない方が間違いなくいいです。

ピーリングは、週に1回、月に1回と区切るのではなく、肌の状態を見て行いましょう。

必要でないければ、しないことが最善のケアになります。

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食生活の改善

様々な食事(肉、魚、野菜など)

体は食べ物によって作られます。

いろいろな栄養素をバランスよく摂り、それが体の中で充足してはじめて健康で美しい肌が作られます。

その上で、ターンオーバーを整えるのに有効な栄養素は、たんぱく質、ビタミンA、B2、B6、C、E、亜鉛です。

たんぱく質

うなぎの蒲焼き

皮膚や筋肉、血液、骨、髪の毛、爪、ホルモンなどのもととなる「たんぱく質」。

食べ物から摂ったたんぱく質は、消化管で消化・分解されてアミノ酸やペプチドとなり、肝臓に送られ、血流にのって全身に運ばれます。

各組織に送られたアミノ酸は、必要に応じて組み立てられて皮膚や筋肉、骨など、それぞれの構成成分になります。

たんぱく質が不足すると、細胞の新陳代謝がスムーズに行われなくなり、健康な体を維持できなくなってしまいます。

【たんぱく質を多く含む食品】うなぎ、まぐろ、かつお、木綿豆腐、納豆、卵

ビタミンA

ニンジン

「ビタミンA」は、皮膚や粘膜の健康を保ち、免疫機能を維持したり、視力を正常に保つ働きがあります。

ターンオーバーを調整し、健やかな状態で肌が生まれるのをサポートするビタミンです。

不足すると、皮膚や気管支、消化管などの外界と接している上皮細胞の代謝がうまく行われなくなり、肌がかさついたり、消化管の吸収能力が低下したり、風邪を引きやすくなったりします。

【ビタミンAを多く含む食品】レバー、うなぎ、にんじん、モロヘイヤ、ほうれん草

ビタミンB2

牛乳

細胞再生を促す作用があり、皮膚や粘膜の健やかに守る働きがある「ビタミンB2」。

美容に欠かせないビタミンです。

また、たんぱく質や脂質、糖質をエネルギーに変えるときの補酵素の役割や、体内で発生した有害な活性酸素を除去し、老化を防ぐ働きもあります。

【ビタミンB2を多く含む食品】レバー、うなぎ、牛乳、納豆、卵、アーモンド

ビタミンB6

アボカド

食品から摂ったたんぱく質をアミノ酸に分解したり、アミノ酸を原料に皮膚や髪の毛、爪などの人体のたんぱく質を作る手助けをする「ビタミンB」。

神経伝達物質のセラトニンやドーパミン、ギャバ(GABA)などの合成にも関わっています。

【ビタミンB6を多く含む食品】レバー、まぐろ、かつお、鮭、さんま、バナナ、アボカド

ビタミンC

キウイフルーツ

細胞と細胞を結ぶコラーゲンの合成にかかわり、皮膚や血管、粘膜を強化し、肌にハリやツヤを与えることから、美容に欠かせないビタミンとして有名な「ビタミンC」。

その他、免疫力の強化、抗酸化作用、シミのもととなるメラニン色素の合成を抑制して皮膚に沈着するのを防ぐ、血液中のコレステロールの低下、ヘモグロビンの合成を助けるなど、重要な役割を担っているビタミンです。

【ビタミンCを多く含む食品】ピーマン、ブロッコリー、キウイフルーツ、いちご

ビタミンE

アーモンド

強い抗酸化力をもち、細胞膜の酸化を抑制。

細胞膜の酸化は老化につながるため、これを予防するビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれています。

また、血液の循環をよくし、冷え性や肩こりを改善したり、新陳代謝を促すことにより肌に潤いやハリを与える働きもあります。

【ビタミンEを多く含む食品】アーモンド、かぼちゃ、うなぎ、アボカド、ハマチ

亜鉛

牡蠣

たんぱく質の合成や細胞の新陳代謝にかかわる、200種類以上の酵素の必須成分。酵素はさまざまな代謝をスムーズに行うために欠かせない物質です。

亜鉛が不足すると、新陳代謝がうまく行われなくなり、皮膚炎を起こしたり、傷の治りが遅くなったりしてしまいます。

【亜鉛を多く含む食品】牡蠣、レバー、牛肉、たらばがに、うなぎ、納豆、ごま

ターンオーバーが乱れている方は、積極的に食事に摂り入れましょう。

質のいい睡眠

睡眠中の女性

主にターンオーバーが行われるのは睡眠中です。

肌の代謝を円滑に行うには、一日6時間くらいの睡眠時間が必要です。

中でも眠り始めの90分がポイント。

この時間に別名「若返りホルモン」とも呼ばれる「成長ホルモン」が分泌されます。

睡眠の質は、眠り始めの90分にかかっているといっても過言ではありません。

睡眠の質をよくするための主なポイントは、

  • 朝起きたら、朝日を浴びる。
    人間の体は太陽の光に当たることで、睡眠をつかさどるホルモンの分泌を止め、16時間後に眠くなるしくみをもっています。朝起きたら、窓際1メートルほどのところで15秒ほど朝日を浴びましょう
  • お風呂は、寝る90分前に入る。
    入浴後、体温降下時が眠りのスイッチが入りやすいとき。寝る90分ほど前に入るといい感じに体温降下時にあたり、質のいい睡眠が得られやすいです。
  • 寝る1時間前にはスマホやパソコン、テレビは見ない。
    スマートフォンやパソコン、テレビの画面に使われているブルーライトが睡眠を促すメラトニンを減らしてしまい、睡眠の質を下げます。寝る1時間前には、スマホやパソコン、テレビは見ないようにしましょう。
  • 寝る1時間前には照明を落とす。
    寝る1時間前には照明を消しましょう。暗くなると、睡眠を促すメラトニンの分泌量が増えます。
  • のどが渇いたら、ノンカフェインの温かい飲み物を飲む。
    コーヒーや緑茶などにはカフェインが含まれています。カフェインは脳を刺激し覚醒させる作用があるため、20時以降は控えるようにしましょう。のどが渇いたら、ルイボスティーやホットミルク、ハーブティーなどがおすすめです。

適度な運動

ウォーキング

運動をすると血行がよくなり、新陳代謝もアップ!

肌細胞の生まれ変わりが活発になり、成長ホルモンの分泌が高まります。

また、肌に悪影響である冷えや便秘、不眠などの改善にも適度な運動は役立ちます。

毎日”歩く”だけでも運動になります。

激しい運動や週末にまとめて行うのではなく、毎日こまめに体を動かすようにしましょう。

まとめ

ターンオーバーが正しいサイクルでしっかり行われていれば、肌は外部刺激から守られ、潤いを高め、健康な肌が保たれます。

しかし、ターンオーバーが遅れたり、早まったり、乱れてしまうと、例えばシミ・黒ずみの原因であるメラニン色素の排泄も遅くなり、シミ・黒ずみとして残ってしまいます。

ターンオーバーを正しく保つためにも、日々のケア、食生活、生活習慣が大切です。

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